便秘の種類と治療・平林内科・小児科医院

 

便秘とは便通の回数、排泄量等の減少をさし、さまざまな原因で出現します(表1)

食事の欧米化や高齢者の増加とともにわが国でも大腸癌が増加しており、 便秘症状が現れた時には大腸癌の除外診断が重要です。 薬剤により二次的に生じる便秘も少なくありません(表2)。麻薬、利尿薬による低K血症時、抗うつ剤、抗不整脈服用時には便秘に留意します。

常習性便秘

まず食事時間や内容の改善、運動療法、排便習慣の是正により排便リズムの回復を目指します。

弛緩性便秘

玄米などの精製されていない穀物や野菜、海藻、きのこ、豆類など食物繊維が多いものを摂取します。適度な運動が大切です。

直腸性便秘(排便困難)

朝食後の排便習慣を励行し、腹式呼吸や毎日30分以上の歩行運動が効果的です。食物繊維を一日平均20〜25g摂取することが望ましい。脂肪の過剰摂取は、ビフィズス菌の低下につながるため控えます。乳酸菌発行食品をとるか、ビフィズス菌の増殖を促すビタミンB1、B2、オリゴ糖、パントテン酸、ビオチンなど摂取します。

痙攣性便秘

心理的ストレスが背景となっている場合が多く、規則正しい生活、朝食後の排便運動などの習慣を身につける。腸粘膜を直接刺激するカレー、カラシ、ワサビなど刺激物を制限します。下剤は、排便が朝得られるように就寝前服用とするが、速効性のある浣腸、座薬などは朝に用います。